1月20日 (金)  44号

ライブドアが証券取引法違反の疑いで強制捜査を受けました。18日の東京株式市場では、売り注文が殺到、処理不能となり、全銘柄の取引が停止される事態となりました。
 平成8年に創業したライブドアは、平成12年東証マザーズに上場、わずか6年弱で株式時価総額を約570億円から7300億円と10倍以上にしましたが、それを支えたのが株価の上昇をもたらしやすい「株式分割」と現金がなくてもM&A(企業の合併・買収)が可能な「株式交換」の上に意図的な情報操作を組み合わせた手法で、錬金術と言ってよいものです。堀江社長とその側近は、昨年2月ニッポン放送株を時間外取引で大量取得したように、法の抜け穴を突く手法がお得意のようですが、市場の規律や企業倫理を無視するだけでなく、粉飾など違法行為まで行ったとすれば、そんなことが何時までも許されるわけはありません。マネー至上主義や虚業もいいとする世間の風潮もそろそろ改めるべきときが来ています。