1月27日 (金)  46号

ライブドアの堀江前社長は、ITビジネスの成功者、ヒルズ族で、女子アナとの合コン、ジTVとの抗争、衆院選出馬等々、話題性も豊かで、平成時代の若者の理想像の一人でした。
彼のマネー至上主義も、モラルやルール、時には法さえも無視する錬金術も、一人勝ちへの強烈な意欲も、残念ながら世間や若者の相当な共感を得ていたようです。
小泉構造改革が堀江手法を助長したとの批判がありますが、それは間違いで、民の自由な活力にはコンプライアンスが当然前提ですし、マックス・ウェーバーがその名著で言うように、資本主義や市場経済が、信頼を得るためには、高い倫理性や透明さに裏打ちされなければなりません。
この事件から、我々は大いなる教訓を学ぶ必要があります。
また、一連の違法性濃い行動が、監査法人も、金融庁、証券等監視委も、東証も、検察が出て来るまで、何故、チェックできなかったのか、十分な反省の上、制度的不備があるとすれば、早急に是正すべきです。