10月13日 (金)  120号

10月16日(月)に開かれる放送と通信の融合に関する特別講演会の講師を依頼されました。私が自民党の通信・放送産業高度化小委員会の委員長であり、6月20日にまとめた「通信・放送の在り方に関する政府与党合意」において、立場上中心的な役割を果たしたことによると思われます。
 通信と放送の「融合」という言い方には、放送業界には反対が強く、「ニッポン放送株のライブドア買収騒動」や「楽天によるTBSへの経営統合提案」へのアレルギーが残っていて、「融合」でなく「連携」と言って欲しいという意向です。
しかし、言い方はともかく、私たちの周りには「通信的放送」や「放送的通信」が増えていますし、携帯電話向けの「ワンセグ」も始まり、CATVなどによる「トリプルプレイサービス」も盛んです、放送事業者自身もインターネット上で、ニュースや番組情報の提供に力を入れ始めました。
 いずれのサービスも、まだまだ実験、トライアルの域を出ていませんが、いずれにせよ、これらの流れを十分に見ながら、国民的議論のなかで、2010年度ま
でには、通信と放送に関する総合的な法体系の在り方につき、結論を出すことが求められています。