11月3日 (金)  126号

増田岩手県知事の4選不出馬が話題をよんでいます。私は、表明前日の10月29日、盛岡市で開かれた自民党岩手県連政経懇談会で増田知事と一緒だっただけに余計に驚きました。福島県など一連の不祥事で知事多選の弊害がきびしく指摘されている折ですから、首長の多選禁止論議を一層活発にしそうです。
 首長の多選禁止は議員立法で、それぞれ昭和29年、昭和42年、平成7年に国会に提出されましたが、憲法に定められた職業選択の自由などに抵触するとの批判や4年に1度選挙の洗礼を受けているから許されるとの意見が強く、いずれも廃案となりました。近時、埼玉県や川崎市などが条例で首長の多選の自粛を決め、自民党内も多選の首長の公認・推薦は見送ろうという意見が圧倒的です。現在、知事は5期が2人、4期が6人いますが、私も、今後も地方への権限移譲や税財源移譲を進めるとすれば、立法による知事等の多選禁止は避けて通れないのではないか、それは3期までか、まけても4期までが限度でないかと考えています。