12月15日 (金)  138号

 このところ、一斉に安倍内閣の支持率低下を各メディアが報じています。なるほど、内閣スタート時、60%台後半から70%台前半まであった支持率が、この1週間前後の調査ではいずれも50%台半ばから40%台後半となっていますから、低下したのは事実でしょう。
 しかし、私は、一喜一憂することはないと思います。スタート時はご祝儀もあり、安倍総理の若さとスマートさ、フレッシュさに対する過大な期待もあった、また、それを裏付ける10月8日〜9日の電撃的な中国、韓国訪問による首脳会談や北朝鮮の核実験発表に対する素早い対処も追い風になっています。支持率はTVの視聴率と同じで、ちょっとしたことで変動するし、メディアの論調によっても相当な影響を受けるものです。最近では、郵政造反組の復党や道路特定財源の見直し等でメディアが安倍政権批判の包囲網を敷いていることが大きく関係しています。
 支持率向上に奇策や小細工は不要です。小泉総理と違う安倍カラーを出し、それを判り易く、端的に国民に訴えること、そして政権運営と政策展開の上で、しっかりと成果を国民に示すことに盡きると考えます。