2月14日 (火)  51号

ブッシュ政権は、従来、中国と対決する「対峙政策」をとって来ましたが、このところ中国と調和・共存を図る「関与政策」に、軸足を移しつつあると見られています。 胡錦涛政権にも、これにある程度応えて行こうというスタンスですし、長期的には日本とも協調・共存的な方向を構築したい考えを秘かに暖めていると私は思います。しかし、政権基盤がまだ固まらず、拡大する国内矛盾、国内対立をそらし、反日志向の江沢民派にも迎合するとすれば、当面、日本叩き路線が最も効果的だということでしょう。 わが国の対応としては、急速に抬頭して来た巨大中国、とくにその軍事的脅威には、日米同盟を強化しつつ、必要な防衛力は抜かりなく整備し、毅然として対峙する姿勢をとるべきです。 また、一方、中国の国内矛盾をじっくり見据え、場合によっては、中国の地域格差の是正や民主化傾向の促進のため、何ができるかを考える必要があります。