3月17日 (金)  60号

3月15日、今月の月例経済報告が関係閣僚会議に提出されました。官邸でのこの会議には、与党の幹部も出席することになっていて、私も毎月、出ています。ご承知のように、景気の基調は極めて良く、バランスがとれて、回復しております。物価については、前月の表現が「改善がみられるものの、緩やかなデフレ状況」に修正されました。 会議の席上、日本の物価上昇率の低さが話題となり、1985〜2005年までの各年における前年比の平均が0.6%、デフレの時期を除いた1985〜97年の平均でも1.2%、物価の優等生といわれるドイツやスイスよりも、おおむね1%低いとの説明に、私を含め出席者の多くは、びっくりした次第です。 この景気好調の波乱要因は、トリノ・オリンピックにちなんで、イタリア語の「CHAO」、Cは中国経済、Hは高い利子、Aは米国経済、Oは原油高だそうですが、これらには今後、ご用心、ご用心というところでしょうか。