3月3日 (金)  56号

「ジニ係数」とは、厚生労働省が3年に1回実施する所得再配分調査によるもので、国民間の貧富の格差を表すと言われています。
 現在は2002年調査しかなく(2005年調査は本年中に公表)、それは裸の所得で0.4983、税と社会保障による再分配で平準化されたものが0.3814です。
 野党は、小泉改革により、ジニ係数が大きくなり、格差が拡大していると主張しています。
 数値はともかく、格差拡大の実感は、2月21日付某紙の世論調査で71%が感じると言うように、確かに出ています。

@実感の根拠に@大都市と地方都市と田舎の賑わい
AホリエモンなどITビジネスにみる一攫千金と時給6〜700円のパート
B生活保護が148万人を超えたこと
C若者のフリーター化やニート化の拡がりなどがあります。
 
 小泉総理の言う、「努力が報われ、再挑戦できる社会」は正しい方向ですが、それと同時に努力しても失敗する自由、失敗してもスムーズに再挑戦できる環境、本当に困ったときのセイフティ・ネット−など、「勝ち組」と「負け組」を固定せず「待ち組」も減らす、社会の懐の深さが今、求められています。