4月14日 (金)  68号

小沢一郎氏が4月7日、民主党新代表に選出されました。
 新代表選出に至る一連の動きと小沢氏をめぐる情報が、メディアによって洪水のように流され、小沢氏の虚像を拡大しながら、民主党の支持率を少し押し上げたようです。
 小沢氏の言う、二大政党による政権交代が望ましいことは確かですが、それでは民主党に政権を担当する本当の実力と、それだけの評価があるかというと疑問です。
 基本政策の不一致、危機管理能力の欠如、常に遠心力が働くまとまりのなさ、風頼みの足腰の弱さなど、克服すべき問題点をいくつも指摘できます。
 さらに、政権を視野に実現可能な政策を出すのなら、自民党と同じことになるし、自民党との対立軸を立て、できそうにない夢のような政策を言うのなら、政権は遠のいてしまいます。
 小沢代表は今回、執行部をほぼ居抜きで再任しましたが、今後9月の代表選を含めてどう動くか、お手並み拝見です。