5月30日 (火)  81号

 ポスト小泉の動きが加速するなかで、再び派閥のあり方が問われています。かつて自民党は単一政党でなくいくつかの派閥の連合体で、政権は派閥間を行ったり来たりの疑似政権交代が行われていると言われました。経世会全盛時代に議員となった私は、派閥は、総裁を奪取することを主目的として結束し、その効用は、一に選挙での応援、二に人事で有利、三、四がなくて五に政策に強くなる、と教えられましたが、相次ぐ選挙制度や政治資金制度の改革と小泉政権5年間で大幅に変わり、今は、一、二なく、三に政策、四に選挙、五に人事になっています。
 現在の方がベターだという意見もありますが、私は衆参四百人以上の議員を擁する自民党のような大政党は、執行部が一律に世話するよりも、気の合った、政策も近い者同士がグループをつくり、グループ内では相互扶助、グループ間では政策提言など切磋琢磨が自民党の活性化のためにも、ひいては日本の政治のためにも良いような気がします。