6月27日 (火)  89号

 6月21日(水)から25日(日)まで、4年ぶりに中国・北京を訪問しました。前半は、日本消防協会会長として、日中消防協会の第22回定期協議会に出席し、日中消防の交流、研修などの継続を合意しました。後半は、文化交流として、民間有志の敦煌のデジタル映像センター創立につき中国政府に対応を申入れました。いずれも中国にとって悪い話ではありません。
 その間、唐家旋国務委員、王旭東情報産業部長、武大偉外交部副部長、劉金国公安部副部長、孟暁駟文化部副部長など政府高官と会談し、忌憚(きたん)のない意見交換を行いました。中国の皆さんと会い、中国側の想いは感じましたが、日中の友好提携は、両国の利益にとどまらず、アジアと世界の平和と安定に不可欠なものですから、当面の政治的障害である靖国神社参拝問題はこの際凍結し、各分野の多元的な友好提携を積上げ、信頼回復を図った時点で、もう一度共にふり返ってみる大人の智恵が必要な気がしますが、どうでしょうか。