6月9日 (金)  84号

 6月6日夜、「観光立国推進全国大会」が、都内のホテルで盛大に開かれました。私も出席し、挨拶をしましたが、参加者の熱気はムンムンでした。政府も「ビジットジャパン」等、観光立国に向けての諸施策を進めておりますが、外国に出かける日本人は約1720万人なのに、日本に来る外国人は約680万人で、これだけ見ても成果の方はもう一つでしょう。
 観光は「国の光を観る」総合産業で、非常に裾野が広く、その振興が多大の経済効果や雇用効果をもたらし、地域の活性化にも大きく寄与することから、21世紀のリーディング産業と言ってよく、現在、観光振興に主要国は鎬を削っています。
 私は、かねがね、地域づくり、国づくりの基本は、孔子の言う「遠き者来たり、近き者喜ぶ」だと思っています。遠くにいる人は、行ってみたいと願い、近くにいる人は、住んでよかったと喜ぶ、そういう国や地域をつくること、それは観光振興の究極の姿でもあります。