7月14日 (金)  94号

 7月13日、地元の山陽新聞社新本社ビルの落成式に出席、祝辞を述べました。
 このビルは、山陽新聞グループの新しい情報発信拠点となるもので、「メディアミックスの推進」「地域に開かれた新聞社」をコンセプトに、20階建て高層棟と6階建て低層棟が中庭の「さん太広場」を囲んで建ち、昔の眺めと様変わる見事な風景となりました。
 私は、かつて岡山県の副知事や部長を務め、この17年間は参議院議員ですが、いずれのときも何かをやろうとする際、県民はどう思い、世論はどう動くかを常に意識してきました。
 それは結局、地元のメディア、とくに山陽新聞の意向や評価を考えて行うというというビヘイビア(behavior)となりました。
 今やIT化の進展による民意把握の徹底と影響力の拡大は、マスメディアを「第4の権力」でなく「第1の権力」に押し上げました。
 権力には当然大きな責任が伴います。民主政治と地方自治の発展には健全なマスメディアの存在は欠かせません、それは同時にマスメディアがそうすることに十分な責任を共有していることを意味します。
 新しい革袋には新しい酒を、地方紙の雄である山陽新聞グループの今後のご精進、ご奮闘を心から期待します。