7月4日 (火)  91号

 7月1日午後2時前、橋本龍太郎元首相が東京の国立国際医療センターで逝去されました。病名は腸管虚血で享年68歳、今の超高齢化社会のなかで、このお歳は、いかにも若過ぎます。橋本先生は、政界引退後も国際的に外交、環境などでご活躍中であり、まことに惜しみても余りある死去です。
 私とは、同郷・同世代ということもあり、若い役人時代から、私は格別のお世話になって来ました。橋本先生も頑固で私も負けず、ケンケンガクガクの行革論議をしたことを懐かしく思い出します。参議院議員選挙に出ることを強く薦められた一人が橋本先生であり、平成元年、自民党大逆風の選挙で先頭に立ってご支援を頂き、全国でも稀な複数区のトップ当選をすることができました。以降、同じグループに属し、公私にご指導ご鞭撻を受けて、ほぼ行動をともにし、今日どうにか国会議員として一人前近くなったのも、橋本先生のおかげと感謝しております。
 橋本先生は、表面は個性の強いハイテンションの人のイメージですが、本当は結構情のある、優しい人でした。橋本先生は、歴代総理の中でも屈指の政策通、仕事師としてわが国の政治史に大きな足跡を残されました。改めて橋本先生の偉大なご功績に敬意を表し、心からご冥福をお祈り致します。