8月30日 (水)  107号

8月22日(火)から28日(月)まで、参議院公式派遣議員団の団長として、キューバ、パナマとフロリダへ行って来ました。暑い盛りの上に、中米は遠く、キューバまでは延べ25時間、乗り替え3回(シカゴ、メキシコシティ、カンクン)、飛行時間は18時間で、本当に疲れました。キューバは人口1125万人、面積は日本の3分の1弱、本州の約半分、1959年の革命以来、社会主義体制をとり、有名なフィデル・カストロ率いるキューバ共産党の1党独裁です。そのフィデル・カストロが
現在、病気となり、暫定的な権限移譲を弟のラウル・カストロに行い、これからは集団指導体制かと囁かれています。経済は、観光、医療サービス(医者を養成し、友好国に派遣)が伸び、産出するニッケルの高騰などで、このところ良くなっていますが、基本的には不安定で抜本的な改善策は
必要ですし、また、不正防止のために、経済統制を強化している世界でも珍しい国です。
 ただし、国民は親日的で、カストロも日本を尊敬していますし、勤勉でやさしく、教育と医療を重視、米を主食にし、野球とバレーボールがうまいなど、日本と共通点がかなりありますが、アメリカと決定的に対立していること、自由と民主主義がないことが友好を進める上で大きな難点です。