9月1日 (金)  108号

今回の公式訪問国の1つはパナマでした。人口312万人、面積は北海道よりやや小さく、この国は、パナマ運河で有名ですが、大使の話では、シンガポールのような、金融、サービス中心の国をめざしているとのことでした。カスティージョ国会議長始め国会役員と意見交換をし、昼食もとりましたが、すべてTVの生中継で放送されました。
 パナマ運河は、大西洋と太平洋をつなぐ全長約80q、最小水路幅192mの閘門式運河です。
運河中央にガトウィン湖(人工湖で、湖面の高さは海抜26mで海面より高い)があり、運河を通航する船舶は、閘門により3段階にわたり、湖面の高さまで上げられ、また海面まで下げられて通過します。この運河は1914年、米国により完成され、以降、米国の管轄下にありましたが、1999年、パナマに返還、2000年から運河に関するすべての責任をパナマ政府が負うことになりました。最近、アジア発米国東海岸向け貨物の伸びを背景に、2007年から7年かけて約6000億円を投じ、運河を拡張する計画が発表され、10月22日に、その是非を国民投票で決します。日本は、米国、中国に次ぐこの運河の利用国ですから、この先行きには無関心ではいられないところです。