9月19日 (火)  113号

いよいよ、自民党総裁選が明日となりました。安倍、谷垣、麻生3氏の争いですが、早い時期から、メディアの調査による安倍氏の支持率が突出し、それが安倍氏独走と報じられ、安倍氏圧勝のムードが定着して、支持勢力に雪崩をうち、総裁選が消化試合風となって、国民、党員の関心がもう一つだったのは残念です。しかし、いずれにせよ、新総裁は明20日に決まります。
 新総裁は9月26日には総理となりますが、まず行わなければならないのは、党と内閣の人事です。人事というのは簡単ではありません。私も役人時代、人事の経験があり、総務大臣や参議院幹事長としても人事をやって来ましたが、人事は喜ぶ人より、不満に思う人が圧倒的に多くなる、自分では、皆の意見を聞き、公平に、客観的に、神のごとき心境でやったつもりでも、色々な意見、批判が噴出し、時にはゴタゴタします。
 新総理・総裁には、これから国会と選挙という大きな試練が待ち受けています。それを乗り切るためには、挙党体制と適材適所、さらに言えば、老・壮・青のバランスのとれた人事を行い、党内外の納得を得ることが必要です。ただし、言うは易く、行うは難しですが。