1月26日 (金)  150号

 1月21日(日)に投開票の山梨、愛媛、宮崎3県の知事選挙のうち、宮崎県ではタレントの「そのまんま東」氏が大差で勝ち、いわゆる「宮崎ショック」を世間に与えました。
 かなりな票は取るかも知れないけれども、まさか当選はすまいという大方の予想も裏切ったわけで、与野党にも深刻な影響を及ぼしました。
 私は直後、コメントをメディアの皆さんから求められ、前知事が官製談合で逮捕されたことから官に対する不信(自民・公明・民主が推した候補はいずれも官出身)が一つ、自民は分裂選挙、民主は自前の候補なしで政党に対する不信がもう一つ、さらに宮崎県には長年「しがらみ」だらけの政争が続き、それに無縁な人を求めたことを勝因に挙げましたが、「そのまんま東」氏ができるだけタレント色を抑え、親しみ易さの上に真面目さ、地味さを演出したことも付け加えなければならないでしょう。ただし、私はこれをもって、これからのすべての選挙を律することは適当でなく、あくまでも宮崎県という特殊・個別なケースだったと考えています。