10月16日 (火)  第209号「福田路線の今後は

 私は、このところ、幅広いメディアの取材を受けることが増え、テーマもずばり「今後の政局の行方」風のものが多くなっています。とくに皆さんは福田新政権が「ねじれ国会」をどう乗り切って成果を出して行くのか、安倍政権が果たせなかった本格政権になることができるか、という点に関心があるようです。 
私は、現在の福田総理が意図的に行っている野党、とりわけ民主党に対する低姿勢・対話路線は、やむを得ないからというだけでなく、そもそも国会運営のあり方として正しいものだと思っています。議員になりたての頃、国会運営は与野党73の構え、野党に7、与党に3の配慮が行われるべきだと教わり、参議院自民党国対委員長時代にも、それに心がけたつもりですが、さて実際はどうなのか。それはさておき、参議院では民主党が完全な主導権を握っている以上、民主党の国政に対する大きな責任を共有してもらうことは当然で、それには、低姿勢・対話路線は不可欠でしょう。また、私は、福田政権は本格政権になりうる十分な可能性を持っていると
思いますが、国民の好感と期待を維持し続けるためにはタイミングよく「ばける」ことも必要で、臨時国会終了から通常国会開会までに、大幅な内閣改造を行い、国民の目線で骨太の政策を打ち出し、その着実な実行を担保することが、第一関門です。