10月30日 (火)  213号

守屋前次官の証人喚問

10月29日(月)午後1時から2時間半、守屋前防衛事務次官に対する証人喚問が衆議院のテロ防止特別委員会で行われました。

与党が1時間半、野党が1時間で、与党質問も異例のきびしさでした。
守屋前次官は、それなりの低姿勢で、すでに報道されている宮崎山田洋行元専務の接待についてはその殆んどを認めたものの、贈収賄の恐れのある便宜供与、職権行使についてはすべて否認し、国会で問題となっている給油量の訂正や給油の転用等についても自身の了承、関与は否定しました。

それにしても今回の過剰接待はひどいもので、防衛省・自衛隊27万人の平素の努力を無とする言語道断な行状です。事務方トップが倫理規定違反を最近まで
平然とやってきたとはあきれるばかりです。事実をすべて解明し、はっきりと責任をとってもらう必要があることは言うまでもありません。

しかし、それにしても国会で何かが起こる度に証人喚問・参考人招致と大騒ぎするのは如何でしょうか。成功したと思える事例は少なく、今回も行為が整理され、ある程度のことは明確になりましたが、それ以上でもそれ以下でもありません。国会における証人喚問のあり方についてもう一度検証されるべきだと感じる次第です。