10月8日 (月)  207号

ヨーロッパで感じたこと

 ヨーロッパ出張では、ドイツの後はスイスへ廻り、チューリッヒではエッカーCTIF総裁と昼食をしながら懇談、ルツウェルンに泊って登山鉄道でユングフラウヨッホ(3,454m)へ登り、山岳救助や草の根ボランティアの現状を知りました。そして、イタリアのヴェネツィアへ、11世紀から15世紀にかけて、海上貿易国家として隆盛を極めた世界史上でも有名なところですが、常備消防は市でなくヴェネツッア県が担当でダッティロ本部長の話を聞くとともに水上消防の実態を視察しまた。
ヨーロッパでは、各国の生い立ちや伝統から、地方主義が強く、ドイツ、スイスは連邦国家でもあり、内政は州政府が中心で消防法制も消防の実動などもすべて州政府任せです。連邦政府は州政府間の連結調整の他は、ABC災害など特殊なものの対応に限られていて、日本は中央集権ですからと言われたのには驚きました。
 さて、3ヵ国訪問を通じて、ユーロ高いせいか思ったより日本人観光客が少なく、中国・韓国系のツアー客がよく目についたこと、そのユーロがEC諸国で定着し、しかも高値で通貨統合は成功したと思われること、落書が都市や観光地で大流行、同筆致で品が悪く、環境美化面からも撲滅する必要があることを感じましたので、余談ながら申し添えます。