11月1日 (木)  214号

福田・小沢会談開かれる

 10月30日(火)午前10時からの福田・小沢両氏のトップ会談が話題をよんでいます。最初の短時間は自民・民主両党の幹事長、国対委員長も同席しましたが、その後は2人きりで小1時間話し込んだとされています。2回目の会談も11月2日(金)に予定されていて、国会での党首討論は延期となりました。お2人とも幅広い意見交換としただけで中身はないし、密約はもとよりないと言いながらも、時折思わせぶりなことを洩らされるので、臆測は拡がり、大連立か、早期解散・総選挙かと永田町はこの話で持ち切りです。
 衆・参が完全なねじれ現象なのはご承知のとおりで、与野党対決路線なら法案はスムーズに1本も通らないし、国会同意人事も簡単に行きません。この国の将来に大きく関わる安全保障も、社会保障も、財政再建なども、言い合うだけで合意形成の努力はなく、国益はなおざりとなる恐れがあります。そこで、ドイツのような大連立構想が出て来るわけですが、しかし、大連立がドイツのようにはうまく行くとも思えない、ちょっと考えても過去の経緯だけでなく、小選挙区制度、憲法改正など政策基盤、どれをとってもハードルは高いからです。
それを乗越えるよりも、むしろ十分な対話のなかで、政策ごとのパーシャル連合をめざすことが、はるかに現実的ではないかという議論も一理あるところでしょう。