11月7日 (水)  215号

小沢氏、辞意を撤回

 今回も、小沢氏一人にふり廻された一週間でした。10月30日(火)、第1回目の福田・小沢トップ会談が開かれ、大変な関心を集めましたが、中味なく、第2回目は11月2日(金)、休憩後の会談で大連立の提案があり、小沢氏は民主党に持ち帰ったものの、役員会で反対され、挫折。11月4日日)、小沢氏は記者会見し、代表に対する不信任だとして辞任を表明、それから役員中心に慰留バタバタ劇が5日(月)、6日(火)と続き、11月6日(火)夜、小沢氏は「恥をさらすががんばりたい」と辞意を撤回、一連の騒動は幕となりました。この経緯は何であったのか、どうも小沢氏の一人芝居、一人クーデターのような気がしてなりません。

 大連立については、小沢氏は福田総理が持ちかけたとし、福田総理はアウンの呼吸だと言っていますが、福田総理の性格、手法からして、大連立でなく、政策ごとの対話によるパーシャル連合を提案したのではないか、むしろ従来の思考パターンからすれば小沢氏の方こそ思い切った判り易い大連立を言い出したのでないかと私は感じています。また、新テロ特措法案の扱いや恒久法の考え方についても、一方で合意したと言いながら二人の言い分は相当に喰い違い真相は藪の中ですが、二人だけのトップ会談が常にアバウトなのはやむを得ないところです。