2月6日 (火)  153号

 与野党が正面から激突して注目を集めた愛知県知事選挙と北九州市長選挙が2月4日(日)に終わり、ともに1勝1敗の痛み分けとなりました。この選挙に大きな影響を与えたのが、例の柳沢厚生労働大臣の失言問題で、予想より与党が苦戦したのはそれが原因とメディアは報じています。国会の方は、野党が柳沢大臣の罷免を要求して、本年度補正予算審議をボイコット、いかにも古い手法ですが、与党はかまわず緊急性があるので、本日成立させます。
 柳沢大臣の女性を「産む機械」などと言った失言は、極めて不適切であり、軽率きわまりないものです。受けを狙って、判り易く例えようとしたとしても許されるものではありません。ただし、本人はその場で直ちに訂正し、以降、国会でも記者会見でも謝罪と反省を繰返していますし、本人のキャリア、人柄、思考傾向からみても、失言のような考えを持っているとは、到底私には思えません。任命権者である総理は、柳沢大臣の深甚な反省と、今後の必死の努力を待ちたいという意向ですし、本人も十分な決意を持っていると思われますので、茨の道だとしても我々はそれを見守るしかないでしょう。