4月20日 (金)  174号

 政府は先だって、昨年10月1日現在の推計人口を発表しました。
 総人口は1億2777万人で前年比2千人増、一昨年の国勢調査で減少に転じた総人口が微増したことになります。
 日本人人口が5万1千人減ったものの、外国人などの入国者(162万人)が出国者を上回ったため総人口は増の結果が出ました。
 特記すべきは、昭和生まれが1億人を下回ったことで、昭和59年に1億人を突破し、ピークの平成元年には1億522万人、それが徐々に減少、ついに大台割れの9997万5千人となりました。
 平成生まれは2081万7千人、大正生まれは662万2千人、明治生まれは35万5千人です。
 また世代別では14歳以下が13.6%と戦後最低となる一方、65歳以上は20.8%で戦後最高、とくに90歳以上は115万5千人と前年比7万4千人増え、高齢化の進展はノーブレーキです。
 昨年は昭和46年〜49年生まれの「第二次ベビーブーム世代」の出産増で子どもが増え、特殊合計出生率も1.3以上との見方ですが、今後は出産期を迎える女性の人口が急減しますので、予断を許しません。
 少子と高齢化をお伴にした人口減少の流れを、いかなる対策でどう断ち切っていくか、正に国民的な課題と言ってよいでしょう。