5月29日 (火)  185号

年金記録問題について

5月27日(日)、午前7時半からのフジTVの「報道2001」に約1時間出演し、民主党の菅直人氏、中田宏横浜市長を相手に、竹村健一さんや、司会の黒岩さんも含め、最近話題の残された年金記録5千万件問題などで論戦をしました。年金の納付記録は、平成9年から年金加入者ごとに一つずつ「基礎年金番号」が割りふられ、転職や転居しても記録洩れが起こらない仕組みとなりましたが、それ以前は、年金制度が複数に分かれていた上に転職や結婚で新しい年金手帳がつくられるなど、加入者は複数の年金手帳を持つのが普通でした。基礎年金番号導入時に、本人の申請がないままに統合されず、残った年金記録が問題の約5千万件です。実際は亡くなられた方々が多いようですが、本当は、導入時に統合について国民に何度もPRを重ね、年金記録の調査と統合を強力に進めていたならばこういう事態は防げた筈です。この大切な導入直前の平成8年の1月から11月まで菅直人氏が厚生大臣だったことを私は指摘しました。
 問題の5千万件のうち、約2880万件(生年月日が不明の30万件を含む)は既に年金受給世代になった方々のものですから、現在年金を支給されている約3千万人の記録と再調査・照合し、記録洩れの可能性があればこれを直し、それによる年金の増額分は消滅時効とならない措置をとることが、当面、最も急がなければなりません。