6月5日 (火)  187号

年金記録問題・パートU

 年金記録問題は、国会での論議と合わせて、マスコミを連日賑わせ、国民の大きな関心事となっています。私も6月3日(日)午前10時半から約40分間、テレビ朝日のサンデープロジェクトで田原総一朗さんを交え、再び菅直人氏と激論をしました。責任論については、私は再び基礎年金番号の設計・導入時の厚生大臣は菅氏であったこと、菅大臣は当時国会で「徹底した対策を講じ、万全を期してまいりたい」と答弁しており、もしその通りだったら5千万口も残らなかっただろうと率直に申し上げ、また、地方事務官から厚生労働事務官に身分が変わった社会保険庁の職員の多くは自治労・国民評議会に属し、年金記録処理等に関する102件の覚書からみても判るように、正にオンライン化反対、効率化や国民へのサービス向上拒否で、これも5千万口に直接、間接つながっていると付け加えました。
 もとより、菅大臣以降の歴代の厚生労働大臣、社会保険庁長官をトップとする当局はこの問題に対する重大な責任を持っておりますが、しかし、今やるべきことは、5千万口の年金記録の早急な名寄せとそれによる本来の受給権の回復であり、そのためのシステム開発、工程表によるスピーディな処理体制、第三者委員会等の立ち上げで、与野党の非難合戦でないことは言うまでもありません。