9月12日 (水)  200号

参議院選挙について (その3)

参議院選挙の総括委員会報告はこれを最後としますが、一番大切なのは、言うまでもなく「今後の課題」への認識でしょう。ポイントは「民意」の把握です。
「国民生活の現実に立ち返り、国民の切実な要望や声なき声に心耳を澄まし、これに誠実に応えて国の進むべき方向を示す」という原点に立ち返るべきで、政府与党と民意にソゴがあれば、政府与党の方こそ反省し、変わってソゴをなくさなければ生き残れないないというのが私の持論です。
内閣は国民本位の政策実現能力と清廉で透明性のあるものにすべきだとし、安倍総理には国民の目線に沿った政権運営と、官邸・内閣の危機管理能力の強化を求めていますが、これもその通りで、内閣改造ではその点総理は、相当の配慮を示しました。
また、構造改革は続けるとしても、地方や弱者の抱えている痛みを解消するための将来展望を具体的に示す一方、中小企業等にも目配りした「より厚みのある構造改革」を提案しています。今回の選挙で、衆参両院はねじれ現象となりましたが、与野党間・両院間ではねばり強い対話と調整が続けられなければならないとしても、国会審議においては「協調」と「主張」を各党とも明確にしていかなければならない難しさがあります。その他、わが党に新たな活動モデルの構築、広報戦略の明確化、候補者や後援会組織のあり方についても徹底した検討を求めていますが、同感です。