9月19日 (水)  202号

総裁選の街頭演説

 自民党総裁選は予想通り、福田康夫氏と麻生太郎氏の一騎打ちとなって、始まりました。東京での立会演説会や街頭演説の後、9月17日(月)には、地方での初めての街頭演説が大阪市と高松市で行われました。聴衆は、大阪市が約5千人、高松市が約4千人ですから大盛況で、その様子がTVで放映されました。

 福田氏の話しぶりは、落ち着いていて安定感があり、麻生氏は、地元ネタを入れながら面白く、お二人ともそれぞれの持ち味を出しての演説でしたが、とくに都市と地方の格差拡大については、福田氏は、「格差が目立ち過ぎると弊害だ。そういうことは直して行かなければならない。」と格差是正に意欲を示し、麻生氏は「地域を活性化するには、分権しなければいけない。そうするには、政治のリーダーシップが必要だ。」と地方分権の必要性を訴えました。

 街頭で、このように党員のみでなく、広く国民にその主張を訴え、生の反応や意向に触れながら、お互い論争を高め、党再生の方途を探って行くことは、まことに結構なことだと考えます。お二人の政策に余り差がない感じがしますが、今後具体的な提言を含めて、その相違点を明らかにしながら、活発な論戦が行われることを期待しま
す。