9月4日 (火)  198号

自民党は、7月29日の参議院選挙の歴史的な大敗の後、8月1日、この選挙の「総括委員会」を立上げ、諸々の調査、検討、審議の後、8月23日、「敗因の分析と今後の課題」と題する、報告書を取りまとめました。多くの関係者が、委員会によばれたようですが、私は元執行部ですから直接参加することは控えました。報告書はよくまとまっていると思いますし、メディアや世論の評価も好意的でした。
報告書によれば、今回の選挙の特徴は、@内閣と党に対する支持率の急落の中で行われましたが、度重なる閣僚の不祥事による内閣不支持率が50%を超え、党に対する支持も、民主党より低くなったこと、A自民党支持者のうち、自民党に投票し
たものは60%程度で、民主党へ25%が流出していること、味方の票が相手側になるので、これは2倍の効果になります、B無党派層の約50%が民主党に投票し、自民党に投票したのは約15%にとどまりましたが、これも自民党へ3分の1位は来ない
と対抗できません、C近年、自民党は女性の支持率が常にトップの状況でしたが、今回これも負け、男性は大きな差がついたこと――を上げていますが、選挙を戦った1人として、おおむねうなづけます。
 また、投票日が国会の会期延長で1週間延びたことも、結果論かも知れませんが、よくなかったような気がします。