片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2015.05.07

973号 県戦没者慰霊祭での私の挨拶

 55日、恒例の県護国神社での岡山県戦没者・春季慰霊祭があり出席、式典後の国会議員等の来賓祝辞で、私は大要、次のように挨拶しました。

 ① 今年は戦後70年という節目の年だ。70年とは人の一生に相当する長い年月、当時私は小学校4年生だったが、先の大戦も本当に遠くなったものだと思う。今日のわが国の平和と繁栄は、ご英霊の犠牲とご遺族の奮闘の成果であることを、すべての日本人は、永久に感謝と敬意をもって記憶すべきだろう。私が毎年慰霊祭に参加しているのは私自身この想いを風化させないためだ。ただし、ご英霊が今の日本の状況を見てどう思われるかが大変心配だ。

 ② わが国はこの70年間日本国憲法のもと、平和国家を標榜して自衛隊は専守防衛、自国民と他国民の血を一滴も流さずに来たことは誇ってよい。世界の歴史でも希有のことだ。そして、この間わが国は国連のPKO活動などにも参加、ODA始め国際貢献も積極的に行い、世界の主要先進国として各国からも高い評価を受けている。これも先の大戦の大きな教訓であり、ご英霊の存在なしにはあり得なかった。

 ③ 近時わが国をとりまく安全保障環境は激変している。米国に「世界の警察官」たるかっての力や信望はなく、中国は力づくで現状変更を求める一方、地域的な紛争、混乱も頻発、不安定さを増し、今や一国で自国を守ることは困難だ。こういう情勢下、安倍政権は安保政策を大転換し、それに基づく安保法制の大改正をめざしている。しかし、本来は憲法改正を行うべきであるにかかわらず、解釈変更で行うとすれば自ずから限界がある。これまでの長い間の憲法解釈、運用との整合性、変更についての国民的合意、さらに大方の国際的理解はまず不可欠の要件だろう。

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