片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2015.06.02

981号 「やっぱり!トラさん」(6月1日)での私のコメント

 頭書の番組に電話でラジオ出演、私のコメントは、大要次のとおりです。

 ① 後半国会の焦点の一つが労働者派遣法改正案だが、昨年の通常国会、臨時国会に続いて今回で3度目の提出なので、呪われた法案などと言われている。主要な改正点は、(ア) 期間の制限のなかった専門26業務を撤廃、(イ) 個人単位では3年の期間制限(「課」を移動すれば3年を超えて就業可)、(ウ) 事業所単位では人を変えれば3年を超えて可(ただし、組合等の意見聴取を要する)、(エ) 全ての派遣事業は許可制、(オ) 雇用安定のための措置や均等待遇、キャリアアップ等の推進、等です。

 ② この法案の狙いは、常用代替防止にあるが、現在派遣労働者は約90万人で幅広い分野に普及している。今回の改正は大筋では規制緩和で、労働市場の流動化を推進して、企業にも派遣労働者にもプラスとなるという意見がある一方、不安定な非正規雇用だけが増える「正社員ゼロ法案」だとの厳しい批判もある。わが党は基本的には、規制緩和により現状よりは前進なので賛成する方向だが、これに併せて前の国会でも出した「同一労働同一賃金法案」を再提出し、その成立を期したい。

 ③ 安保法制化は衆院で本格的論議に入った。わが国の安全保障のグランドデザインに関する大きな論議よりも、定義、言葉の解釈やホルムズ海峡機雷掃海問題にとらわれている感もあるが、TV入りの審議が続き、仲々に賑やかだ。野党もタネ切れになって来たと言われながら、集団的自衛権行使の新3要件の具体的な基準(いくら聞いても判らない)や自衛隊や隊員のリスク増大を争点としている。国民の理解度はまだまだ低い。とにかく我慢強く、丁寧に説明することが政府側、とくに首相に求められる。今回も「急がば回れ」でないかと私は思っている。

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