片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2015.10.26

1013号 NHK・「日曜討論」(10月25日)での私のコメント

 標記の番組に出演、その際のコメントの大要は、次のとおりです。

 ① TPPの大筋合意は評価してよい、今回決まらなければ漂流していた。これで世界のGDPの約4割という巨大な自由貿易国が成立する。以降の広域的な経済連携は今回のTPPがベースになるに違いないし、成長力はあっても不安定なアジアの安全保障にアメリカのプレゼンスは大きい。問題は秘密交渉だったので、全容は判らず影響等の試算もできていないし、重要5項目の関税の「除外」又は「再協議」を求めた国会決議との関係が整理されていないことだ。

 ② TPPの国会承認には、農業等にどういう総合対策がとられるかが最大の鍵となる。かつてのウルグアイラウンドでは失敗した。私は、国内対策の重要な一つは収入保障でなく各農家毎の所得保障をしっかりと行うこと、もう一つは若い就農希望者を十分に確保することだと考えている。一律の対策費の積上げには反対だ。

 ③ 普天間基地の辺野古移設は、長年の検討による唯一の現実的な選択肢だ。また、前知事が十分な検討のうえ行った埋立て許可は「カシ」なしだったが、現知事となって急に「カシ」と変わることは、法的安定性や行政の継続性からみて如何かと思う。しかし、ここ数年の各種選挙による民意は、辺野古移設はNOという結論だ。この根強い民意を無視できるのか、工事の強行は可能か。国はこれまでの姿勢を転換し、誠意を持って説得に努め、負担軽減の具体策を示す必要がある。

 ④ 野党が、憲法53条の手続に基き臨時国会の招集を求めたら、招集するのは当然だ。しかしかつてとは違い、今は首脳外交、閣僚外交の時代となった、外交日程は最優先されなければならない。今回は臨時国会を開いても、会期は短く、重要案件の処理は難しい。その中で、どういう智恵と工夫が出せるかだろう。

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