片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2016.02.12

1040号 異業種技術交流プラザでの私の講演

 210日、標記の例会で講演しました。その大要は次のとおりです。

 ① 通常国会は、14日に開会し、20日に本年度補正予算を成立させた。現在、来年度予算案を審議中で、野党の抵抗はあるものの、今のところ審議は順調で2月末から3月早々の衆院通過が予想されている。とすれば参院審議には30日の自然成立があるので、年度内成立が確実となる。それに合わせ予算関連法案、日切れ法案も年度内成立のため最大限の努力が払われる。

 4月からはTPP協定案の批准と関係法案の成立が最大の課題だ。5月の連休明けから伊勢志摩サミットとそれに関連する関係大臣会合が10か所で行われるので、国会審議は4月で事実上終了になろう。したがって全体的に会期の余裕はない。

 ② 甘利大臣の辞任と石原大臣の任命は、予想に反して安倍内閣の支持率を上昇させる結果となった。甘利氏のイメージと辞め方の潔さがプラスとなったかも知れないが、この問題は起こるべくして起こったものだ。国会議員の口利きの是非もさることながら、今回のより大きい問題点は、企業団体献金を現状のままにし、実質的にいつまでも残すのかという点と、URなどの政府関係法人の解体、民営化をこれ以上行わないで済むのかという点だ。変わらなければ同じ事件は何回でも起ころう。

 ③ 日銀のマイナス金利政策が裏目に出た感じだ。この政策は当面の円安株高への誘導を狙った筈だが、米国の利上げ、中国の不調等世界経済の先行き不透明とも重なって円高株安という逆効果となり、ついに長期金利の代表的指標である10年国債の利回りがマイナスとなった。実体経済の資金需要がないまま決断したマイナス金利には限界があったというのが私の感想だが、日本経済はどこへ行くだ。

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