片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2016.05.03

1058号 NHK憲法特集番組(5月3日)でのコメント

 標記の「憲法70年 9党代表に問う」番組でのコメントは大要、次のとおりです。
 ① 憲法は国の最高法規かつ基本法で、国民に親しまれ誇りとされるべきもの、とすれば国民すべてが憲法をよりよいものにする努力が必要。現憲法のよいところは当然守ることを前提に、修正、補完を加えるべきで、70年間も触らないのはむしろ問題。憲法を論じることが立憲主義に反するような現在の風潮は変えた方がよい。
 ② 第9条が現憲法の「キモ」。第1項はパリ不戦条約や国連憲章とほぼ同じ。第2項は第1項との関係もはっきりしないまま、自衛隊などでこれまで無理な解釈を重ねて来た。24~5万人の人員と5兆円以上の予算を持ち、国民の92%が評価する自衛隊が第2項でいう「戦力」でなく「交戦権」もないと強弁して来た。しかし、今これを変えるとすれば国論を二分し大騒動となる。第9条の改正は国民の理解を慎重に待つべきで、今やらなくてよい。緊急事態条項も現状で支障はない。
 ③ 昨年行われた安保法制は違憲とする声が強い。わが党は、集団的自衛権の限定的行使は是認するものの、外形標準的な歯どめがなければならないと主張して来た。この行使は、自国防衛を同盟国とチームワークで行うという範囲に限られるべき。例えば、条約締結国の艦船がわが国周辺で、次に武力攻撃を受けることが必至のわが国を防護している場合に適用する等相当に抑制的なものでなければならない。
 ④ わが党は早急な憲法改正のテーマとして、国民が現在切実な課題と捉えている地域主権改革(統治機構改革)、憲法裁判所の設置、教育の全面無償化を採り上げた。憲法改正は、内閣でなく国会に発議権がある。したがって、まず衆参の憲法審査会は各党が提示した改正項目につき、しっかりと議論し取捨選択する必要がある。
                                                                      

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