片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2016.12.19

1102号 NHK・「日曜討論」(12月18日)でのコメント

 標記の「与野党論戦・“安倍外交を問う」に出演、コメントは次のとおりです。

 ① 1516両日の日ロ首脳会談について、私は7日の党首討論で安倍首相に「ゴールでなくてスタート」のつもりでと言ったが、その通りとなった。この第一歩が領土問題にどうつながるかが勝負だが、手強いロシアやプーチン氏が相手なら「急がば回れ」がよいと新しいアプローチの「共同経済活動」を出した。しかしこのための特別制度が難しい、小渕内閣時に一度失敗している、これをどう乗り越えるか。ロシアの「喰い逃げ」が広く懸念されているが、今回は「経済協力」であって「経済支援」ではない。うまく行かないようなら民間企業は出ていかない。

 ② 27日、安倍首相はオバマ大統領とともに戦没者の慰霊のため真珠湾を訪問する。5月のサミット後オバマ氏が広島訪問したお返しのような気もするが悪いことではないし、最後の首脳会談で、4年間の総括と今後の同盟強化を確認するのも結構だ。

 ③ トランプ氏の登場は世界に衝撃を与えたが、まずTPPから米国が離脱することを翻意させる必要がある。日米主導の自由で公正な貿易・投資のルールを世界標準にすることは米国の利益であり、トランプ氏も十分理解できる筈だ。また、彼が日米FTAを主張するなら受けて立てばよいし、米国離脱のままでも他のFTA等にTPPのルールを持ち込めばよい。さらに、トランプ氏の主張のように駐留米軍の経費を全額負担し、日米地位協定の改定や沖縄基地負担軽減を図ることも選択肢だ。

 ④ 米国、ロシア、中国の3大国協調時代が来るという説がある。わが国は米国との同盟を不動にしつつ、ロシアと連携して、中国を牽制し戦略的互恵関係を促進して行くのが正しい。3国との絶妙な立ち位置をうまく利用する知恵が問われる。

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