片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2016.12.20

1103号 「やっぱり!トラさん」(12月19日)でのコメント

 「FMおかやま」の標記の番組に出演、私のコメントは次のとおりです。

 ① 15日、16日と行われた日ロ首脳会談は、半分は成功だが半分は不成功ではないか。平和条約締結に至る第一歩になったことは認めるとしても、それが次にどうつながるのか定かでない。ロシア、かつプーチン氏という手強い相手なら正攻法より、「急がば回れ」の新しいアプローチがベターという安倍首相の判断があったのだろう。私は党首討論で、今回の会談は「ゴールでなくてスタート」のつもりでと指摘したが、結果としてはその通りとなった。それにしても15日の会談が2時間半も遅れて始まったのは困ったものだ。プーチン氏は会談に遅刻する常習犯らしい。

 ② 今回の目玉は「共同経済活動」を特別な制度の下で実施し領土問題の突破口にするという点だ。わが国の「特区」的な制度が想定されているが、実際は北方4島は現在ロシアの実効支配下にありどういう仕組みにするのか、ロシアの法制によるならば、参加の日本企業は大幅に減少すると思われる。また、日本が行うのは「経済協力」で「経済支援」でなく、政府から関係企業にあるのは融資、税制その他の便宜供与位だろう。小渕内閣時にこれに近い案が提案されたがうまく行かなかった。今回はトップの指示もありそれ以上の知恵が両国の事務方から出て来るかどうか。

 ③ 終戦時のソ連の行動に多くの日本人は釈然としていない。終戦直前日ソ中立条約を一方的に破棄し、その後法的正当性なく北方領土を占拠して今日に至っていることに対してだ。もとより正論だけではコトは進まないが、正論がなくなれば国際社会から「法と正義」が消失する。正論を主張し合いながらも、両国の信頼関係を育て、ともに納得できる解決策を見出すことこそが求められる。

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